京都・時代祭とは?京都三大祭のひとつ、千年余りの歴史をたどる時代絵巻|舞妓時代に「童女役」で参加した思い出とともに

query_builder 2026/10/08

には、長い歴史の中で受け継がれてきた、たくさんのお祭りがあります。

その中でも、毎年10月22日に行われる「時代祭」は、葵祭、祇園祭と並ぶ「京都三大祭」の一つとして知られています。

明治維新の時代から平安京が造営された延暦時代まで、さまざまな時代を象徴する衣装を身につけた人々が京都の町を練り歩く姿は、まるで歴史絵巻そのものです。

2026年の時代祭は10月22日(木)に開催予定で、雨天の場合は翌23日に順延されます。京都御所を12時に出発し、約2,000人、総延長約2kmに及ぶ行列が平安神宮へ向かいます。(【京都市公式】京都観光Navi⁠)

国内外から多くの観光客が訪れる、秋の京都を代表する伝統行事です。

実は私も、祇園甲部で舞妓をしていた頃、時代祭に参加させていただいたことがあります。

そのときに務めさせていただいたのが、「童女」の役でした。

今回は、京都三大祭の一つである時代祭についてご紹介しながら、私自身が舞妓として参加したときの、少し面白い思い出もお話ししたいと思います。


京都三大祭のひとつ「時代祭」

京都三大祭として知られているのが、

  • 葵祭
  • 祇園祭
  • 時代祭

です。

それぞれに異なる歴史と魅力があります。

5月の京都を彩る「葵祭」。

夏の京都を代表する「祇園祭」。

そして、秋の京都で行われる「時代祭」。

季節ごとに異なる京都の表情を感じることができます。

その中でも時代祭は、京都の長い歴史を、人と衣装、そして行列によって目の前で感じることができるお祭りです。


時代祭とは?

時代祭は、平安神宮の大祭として行われるお祭りです。

明治28年(1895年)、平安遷都1100年を記念して平安神宮が創建されたことをきっかけに始まりました。

翌1896年から、毎年10月22日に時代風俗行列が行われるようになり、現在まで受け継がれています。(【京都市公式】京都観光Navi⁠)

時代祭の大きな特徴は、明治維新の時代から平安京が造営された延暦時代まで、時代をさかのぼるように行列が進んでいくことです。

2026年の行列は、京都御所を12時に出発。

烏丸御池、河原町御池、三条通などを通り、平安神宮へ向かいます。平安神宮への到着は14時30分頃の予定です。(【京都市公式】京都観光Navi⁠)

普段の京都の町が、一日だけ歴史の舞台に変わる。

それが時代祭の大きな魅力だと思います。


京都の歴史を「人」が歩いてくる

時代祭の魅力は、歴史上の人物や、当時の装束を身につけた人々が、実際に京都の町を歩くことです。

明治維新の時代。

江戸時代。

安土桃山時代。

室町時代。

鎌倉時代。

藤原時代。

そして平安時代へ。

約2,000人がそれぞれの時代の衣装や装束を身につけ、馬や牛、牛車なども加わった大規模な行列をつくります。(【京都市公式】京都観光Navi⁠)

教科書や写真で見る歴史とは違い、目の前を人が歩いていく。

その姿を見ていると、まるで昔の京都にタイムスリップしたような感覚になります。


舞妓時代、私も時代祭に参加しました

私自身、祇園甲部で舞妓をしていた頃に、時代祭に参加させていただきました。

そのときの役が、「童女」でした。

普段は舞妓として、だらりの帯や花簪など、舞妓ならではの華やかな装いで京都の町を歩いていました。

けれど、時代祭の日はいつもの舞妓姿ではありません。

「童女」という役柄の衣装を身につけ、行列の一員として京都の町を歩きました。

普段の舞妓姿とはまったく違う衣装を身につけて、歴史の中の一人になったような気持ちで歩いたことは、今振り返ってもとても貴重な経験です。


「舞妓さんだ!」と思ってもらえると思っていたら……

そして、今でもよく覚えている出来事があります。

時代祭当日、私は童女の衣装を着て行列に参加していました。

普段、舞妓姿で歩いていると、

「舞妓さんだ!」

と気づいていただくこともあります。

ところが、この日はもちろん舞妓の格好ではありません。

すると……

なんと、私が舞妓だと気づいてもらえない(笑)。

周りから見ると、完全に「時代祭に参加している童女」だったのです。

今思えば当たり前なのですが、そのときは、

「今日は誰にも舞妓やと思ってもらえへんなぁ(笑)」

と、少しおかしくなってしまいました。


目の前では、正装した舞妓さんにカメラマンが!

そして、さらに面白かったのがここからです。

私が童女として行列に参加している一方で、沿道には時代祭を見に来ている舞妓さんたちもいました。

その舞妓さんたちは、いつもの正装した舞妓姿。

すると……

私の周りよりも、時代祭を見ている舞妓さんたちのほうに、カメラマンの方々がたくさん集まって、写真を撮っているんです。

「そりゃそうやんなぁ(笑)」

と、ちょっとおかしくなってしまいました。

私はそのとき、

「今、私も舞妓なんですけど……」

と思いながら、童女の姿で行列を歩いていました(笑)。

普段なら写真を撮っていただく側なのに、この日は「舞妓だと気づかれない側」。

今となっては、とても楽しい思い出です。


時代祭だからこそ見ることのできる衣装

実際に参加してみて感じたのは、時代祭の衣装の奥深さでした。

普段、京都で見る着物や舞妓姿とはまったく違う装束。

時代ごとに髪型や衣装、持ち物などが異なり、それぞれに意味があります。

「昔の人は、こんな衣装を身につけていたんだ」

と、実際に着て歩いてみることで、写真で見る以上にその違いを感じることができました。

自分自身がその一部になってみると、京都の歴史がより身近に感じられます。


時代祭は「衣装を見るお祭り」だけではない

時代祭では、どうしても華やかな衣装に目が行きます。

もちろん、それも大きな魅力です。

けれど、その一つひとつには、京都が歩んできた長い歴史があります。

794年の平安京遷都から、明治時代まで。

京都は長い年月にわたって、日本の政治や文化の中心地として大きな役割を担ってきました。

その歴史を、人物や衣装、行列を通して感じることができるのが時代祭です。

京都という町そのものが、長い歴史の舞台だったことを、改めて感じることができます。


京都の伝統文化は、形を変えながら受け継がれていく

私自身、舞妓から芸妓となり、祇園甲部で14年間勤めました。

その中で感じてきたのは、京都の伝統文化は、「昔のまま保存されているもの」ではなく、その時代に合わせながら受け継がれていくものだということです。

舞妓や芸妓の文化もそうです。

着物や髪型。

舞や唄。

三味線。

お座敷での振る舞い。

一つひとつの中に長い歴史があります。

時代祭も、過去の時代を再現しながら、現代の京都で大切に受け継がれている文化の一つです。

昔をそのまま残すのではなく、今を生きる人たちが大切に受け継いでいく。

それも京都の伝統文化の魅力なのだと思います。


時代祭を観覧したあとは、ぜひ西陣へ

時代祭の行列は、京都御所を出発し、烏丸御池、河原町、三条などを通って平安神宮へ向かいます。(【京都市公式】京都観光Navi⁠)

歴史を感じる華やかな行列を楽しんだあとは、ぜひ少し足を延ばして京都・西陣へお越しください。

時代祭で京都の歴史を感じたあとに、今度は京都の町家や日本料理を楽しむ。

そんな京都の一日も、とてもおすすめです。

「ますます増田」は、京都・西陣、今出川エリアにある、築100年以上の京町家を改装した日本料理店です。

時代祭の華やかな歴史絵巻を観覧されたあと、落ち着いた西陣の町へ。

そして京町家の空間で、季節の日本料理をゆっくりと味わっていただければ嬉しく思います。

時代祭の行列は14時30分頃に平安神宮へ到着予定なので、その後に西陣へ移動し、夕方からゆっくり食事を楽しむという過ごし方もできます。(【京都市公式】京都観光Navi⁠)


京都三大祭を巡る旅

せっかく京都を訪れるなら、

春は「葵祭」。

夏は「祇園祭」。

秋は「時代祭」。

京都三大祭を季節ごとに訪ねてみるのもおすすめです。

同じ京都でも、季節によって町の表情は大きく変わります。

祭りを見て、町を歩いて、季節の料理を味わう。

それもまた、京都を楽しむ一つの方法だと思います。


時代祭の思い出とともに

私にとって時代祭は、京都の歴史を感じるお祭りであると同時に、舞妓時代の大切な思い出が残る場所でもあります。

童女の衣装を着て行列に参加して、

「舞妓やのに、舞妓に見られへんかったなぁ(笑)」

と思ったあの日。

そして、目の前で正装した舞妓さんたちにたくさんのカメラマンが集まっているのを見ながら、

「私も舞妓なんやけどなぁ(笑)」

と思っていたこと。

今となっては、笑って話せる懐かしい思い出です。

そんな経験も含めて、京都の伝統文化に触れてきたからこそ、今は「ますます増田」という場所を通して、京都の文化や日本料理の魅力を皆さまにお伝えしていきたいと思っています。


時代祭を楽しんだあとは、京都・西陣「ますます増田」へ

京都三大祭の一つ、「時代祭」。

約2,000人が参加する大規模な時代行列を通して、京都の長い歴史を目の前で感じることができます。(【京都市公式】京都観光Navi⁠)

華やかな時代行列を観覧したあとは、ぜひ西陣まで足をお運びください。

歴史ある京都の町を歩き、築100年以上の京町家で、季節の日本料理を味わう。

祭りの華やかさとはまた違う、静かで落ち着いた京都の時間をお楽しみいただけます。

時代祭で感じた「昔の京都」と、今も暮らしの中に残る「京都」。

その両方を感じていただける一日になれば嬉しく思います。

京都・西陣、今出川エリアの「ますます増田」で、季節の日本料理とともに、京都でしか味わえない時間をお過ごしください。


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ますます増田

住所:京都府京都市上京区旧大宮通中立売上る庇町187−1

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