こちらの記事では、「店主が料理人を目指した理由、そしてなぜ京都で修業したのか」について、店主の生い立ちや料理への想いをご紹介いたします。
京都旅行をご予定の方や、日本料理をより深く知りたい方に、当店のことを少しでも身近に感じていただけましたら幸いです。
This article explores the topic above while sharing insights into Japanese cuisine, Kyoto’s culture, and the chef’s perspective. We hope it helps you enjoy your visit to Kyoto even more.
栃木県・日光の旅館で育ちました
私は栃木県日光市で生まれ育ちました。
実家は古くから旅館を営んでおり、私で六代目になります。
幼い頃から旅館の厨房で洗い物や料理の盛り付けを手伝い、お客様のお部屋へ料理を運ぶことはもちろん、館内の清掃や布団敷きまで、できることは自然と手伝ってきました。
当時はそれが当たり前の日常でしたが、今振り返ると、その経験こそが私の料理人としての原点だったと感じています。
お客様の笑顔が、料理人を目指すきっかけでした
旅館では、お客様が「美味しかった」「ありがとう」と笑顔で帰られる姿を何度も見てきました。
そのたびに、料理やおもてなしには、人を幸せにする力があることを幼いながらに感じていました。
また、両親は旅館の仕事で忙しく、家族の食事や自分の食事を自分で作ることも少なくありませんでした。
料理を作り、「美味しい」と喜んでもらえることが嬉しく、次第に「料理」と「人を喜ばせること」が私の中で一つになっていきました。
そして、「料理人になって、多くのお客様を笑顔にしたい。」
そう思うようになったのです。
東京ではなく、京都を選びました
料理人を目指すと決めた私は、栃木県から近い東京の料理学校と、京都の料理学校の両方を見学しました。
せっかく足を運ぶなら、その土地の料理も知りたいと思い、それぞれで以前から気になっていた日本料理店を訪れ、実際に食事をしました。
その時、私の心を動かしたのが京都の料理でした。
出汁の繊細さ、素材を活かす技術、季節を表現する料理、器や盛り付けの美しさ。
「自分が学びたい日本料理は、京都にある。」
そう確信し、京都で修業することを決意しました。
京都で学んだ、日本料理の本質
京都での修業は、料理の技術だけではありませんでした。
四季を尊ぶ心、食材への敬意、器や空間まで含めたおもてなし。
そして、料理人と市場、生産者との信頼関係の大切さも学びました。
京都では、本当に良い食材は、お金だけで手に入るものではありません。
日々の積み重ねや信頼関係があってこそ、市場や生産者の方々から素晴らしい食材をご紹介いただけます。
その経験は、今でも私の料理人としての財産になっています。
京都で出会った人生のパートナー
京都で修業を重ねる中で、人生を大きく変える出会いもありました。
現在の妻との出会いです。
妻は京都・祇園で芸妓として活動していました。
芸妓は、舞や唄、お茶やおもてなしなど、日本の伝統文化を受け継ぐ存在です。
現在は栃木県の観光大使も務めており、京都と栃木、二つの土地をつなぐ存在でもあります。
料理だけでなく、おもてなしや日本文化を大切にする現在の「ますます増田」は、私たち二人だからこそ表現できるお店になっています。
京都でお店を開きたいと思った理由
京都で暮らし、修業を重ねるほど、この街の魅力に惹かれていきました。
京都には、日本全国、そして世界中から、本物の日本料理を求めるお客様が訪れます。
料理だけではなく、歴史や文化、建築、器、季節まで含めて、日本そのものを体験したいという方が多くいらっしゃいます。
そんな京都だからこそ、自分が目指す日本料理を表現できると感じました。
そして、故郷・栃木県の素晴らしい食材と、京都で学んだ技術や文化を融合させた、自分たちにしかできない料理を提供したい。
その想いから、「ますます増田」を京都・西陣で開業しました。
日光で育ち、京都で学び、一皿に想いを込めて
旅館で学んだ「おもてなしの心」。
京都で学んだ日本料理の技術と文化。
そして、故郷・栃木県への感謝。
そのすべてを一皿一皿に込め、京都の旬と栃木の恵みを織り交ぜたおまかせ懐石をご提供しています。
「美味しかった。」
「また来ます。」
その一言をいただけることが、今でも私にとって何よりの喜びです。
京都・西陣の「ますます増田」で、料理だけでなく、私たちの歩んできた物語も感じていただけましたら幸いです。
ますます増田
住所:京都府京都市上京区旧大宮通中立売上る庇町187−1
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