京都・西陣で感じる、祇園とはまた違う京都の魅力|京町家と日本料理、暮らしの文化を元祇園甲部芸妓の女将が語る

query_builder 2026/08/28
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祇園だけではない、京都のもう一つの魅力


京都と聞くと、まず祇園の町並みを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。


石畳の道。


格子戸の町家。


舞妓さんや芸妓さんが歩く姿。


お茶屋さんが並ぶ花街の風景。


祇園には、京都を代表する華やかな文化があります。


私自身も、京都・祇園甲部で14年間、舞妓、そして芸妓として花街に勤めてきました。


だからこそ感じるのですが、京都の魅力は祇園だけではありません。


現在、私が大将と一緒に日本料理店「ますます増田」を営んでいるのは、京都・西陣、今出川エリアです。


西陣には、祇園とはまた違う、落ち着いた京都の時間があります。


華やかな観光地とは少し違う、昔から人々が暮らし、働き、文化を受け継いできた町。


今回は、祇園で長く過ごしてきた私だからこそ感じる、京都・西陣の魅力についてお話ししたいと思います。



祇園と西陣、それぞれにある京都の文化


京都には、長い歴史の中で地域ごとに育まれてきた文化があります。

祇園には、花街として受け継がれてきた舞妓・芸妓、お茶屋、お座敷、舞踊や三味線などの芸事があります。

一方、西陣には、西陣織をはじめとする織物文化、職人や商人が暮らしてきた町家の文化があります。

同じ京都でも、町によって人々の暮らしや仕事、文化は少しずつ違います。

祇園には祇園の魅力。

西陣には西陣の魅力。

どちらが良いということではなく、それぞれ違った京都を感じられるのだと思います。

京都旅行で祇園を訪れたことがある方には、次はぜひ西陣・今出川エリアにも足を運んでいただきたいと思っています。



西陣は「暮らしの中にある京都」を感じられる町


西陣を歩いていると、観光地として整えられた場所とは少し違った京都の姿に出会うことがあります。

細い路地。

昔ながらの京町家。

格子戸のある家。

古くから続くお店。

そして、そこで暮らしている人々。

そこにあるのは、観光のためにつくられた京都ではなく、昔から人が暮らしてきた京都です。

西陣は、京都の中でも特に「暮らし」と「仕事」が近い町として発展してきました。

西陣織をはじめとする織物産業が栄え、職人や商人がこの町で働き、暮らしてきた歴史があります。

そのため、今でも町を歩くと、古い町家や路地の中に、長い年月を重ねてきた京都の暮らしを感じることができます。



西陣を語るうえで欠かせない「西陣織」


西陣と聞いて、まず「西陣織」を思い浮かべる方も多いと思います。

西陣織は、京都・西陣を中心に発展してきた伝統的な織物文化です。

美しい帯や着物などに代表される繊細な織物は、長い年月をかけて受け継がれてきました。

西陣では、織物に関わる多くの職人や商人が暮らしながら仕事をしてきました。

そのため、町家は単なる住居ではなく、仕事場でもあり、商いの場でもありました。

京都の町を歩くとき、建物だけを見るのではなく、

「ここでは昔、どんな人が暮らしていたのだろう」

「ここでどんな仕事が行われていたのだろう」

と想像してみると、町の見え方が少し変わるかもしれません。



京町家とは?「ますます増田」に残る100年以上の時間


「ますます増田」は、築100年以上の京町家を改装した日本料理店です。

京町家には、京都の人々が長い年月をかけて暮らしてきた歴史があります。

木の柱。

古材の風合い。

奥へと続く空間。

そして坪庭。

新しく建てた建物にはない、時間を重ねたからこその魅力があります。

京町家は、単に「古い建物」ではありません。

昔の京都の人々がどのように暮らし、仕事をし、限られた空間の中に自然を取り入れてきたのか。

そんな京都の暮らしそのものを感じさせてくれる場所でもあります。

「ますます増田」の建物も、もともとは呉服屋として使われていた京町家です。

かつてはこの場所で、布を通して人と人とのご縁が結ばれていたのかもしれません。

そして今は、私たちがここで料理を通して、人と食とのご縁を結んでいます。

そう考えると、この場所で日本料理店を営んでいることにも、不思議なご縁を感じます。



京町家の坪庭で感じる、京都の四季


京町家の魅力の一つが「坪庭」です。

建物の中に設けられた小さな庭ですが、単なる飾りではありません。

間口が狭く、奥に長い京町家では、光や風を建物の奥まで取り込むためにも庭が重要な役割を果たしてきました。

そして、限られた空間の中に自然を取り入れることで、季節の移り変わりを感じることができます。

雨の日には苔がしっとりと濡れる。

夏には緑が深くなる。

秋には少しずつ色が変わっていく。

大きな庭園とは違う、京町家ならではの自然との付き合い方です。

「ますます増田」にも坪庭があります。

日本料理を召し上がりながら、ふと庭に目を向けていただく。

そんな何気ない時間も、京都・西陣で過ごす楽しみの一つだと思っています。



西陣の京町家で味わう、季節の日本料理


「ますます増田」では、この築100年以上の京町家の空間で、大将が季節の食材を使って仕立てる日本料理をお楽しみいただいています。

日本料理では、旬を大切にします。

春には春の食材。

夏には夏の涼しさ。

秋には秋の実り。

冬には冬の温かさ。

そして、季節感は食材だけで表現するものではありません。

器。

盛り付け。

香り。

色。

温度。

しつらえ。

そうした一つひとつを通して、その季節を感じていただきます。

そんな日本料理と、長い時間を重ねてきた京町家は、とても相性が良いのです。

料理を召し上がりながら、木の柱を見る。

坪庭に目を向ける。

季節の光を感じる。

料理の香りを楽しむ。

そうした時間すべてを含めて、日本料理を楽しんでいただければと思っています。



祇園の華やかさとは違う、西陣の静けさ


祇園には、花街ならではの華やかさがあります。

舞妓や芸妓の衣装。

お茶屋。

お座敷。

舞踊や三味線などの芸事。

長い年月をかけて受け継がれてきた、京都を代表する文化です。

一方、西陣には、もう少し日常に近い京都があります。

職人が仕事をする町。

人々が暮らす町。

昔ながらの京町家が残る町。

細い路地を歩けば、静かな京都の時間を感じることができます。

華やかな京都とはまた違う、

「暮らしの中にある京都」

が西陣にはあります。

私は、この静かな京都もとても美しいと思っています。



元祇園甲部芸妓の女将だからこそ感じる、西陣の魅力


私自身、祇園甲部で舞妓、そして芸妓として14年間、花街に勤めてきました。

お稽古。

舞踊や三味線などの芸事。

お座敷。

お客様とのご縁。

先輩方から教えていただいたこと。

花街でしか経験できない、たくさんのことを学ばせていただきました。

そして今、祇園を離れて西陣で暮らし、日本料理店を営むようになって、改めて感じることがあります。

京都には、本当にたくさんの顔があるということです。

祇園で見る京都。

西陣で見る京都。

京町家で感じる京都。

料理から感じる京都。

人との会話から感じる京都。

どれも京都ですが、それぞれ少しずつ表情が違います。



西陣・今出川エリアを歩いて、観光地とは違う京都を感じる


京都旅行では、どうしても清水寺や金閣寺、伏見稲荷大社など、有名な観光地を中心に予定を組むことが多いと思います。

もちろん、それらを巡ることも京都旅行の大きな楽しみです。

でも、もし少し時間に余裕があれば、ぜひ西陣・今出川エリアを歩いてみてください。

細い路地を歩く。

京町家を眺める。

昔から続くお店を見つける。

西陣織の文化に触れる。

寺社を訪れる。

そして、町の人々の暮らしを感じる。

そうすると、観光地とはまた違う京都の姿が見えてくるかもしれません。

「ここにも京都の暮らしがあるんだ」

そんな発見がある町です。



京都は「見る」だけではなく「感じる」町


京都の魅力は、目で見るものだけではありません。

町の静けさ。

季節の香り。

雨に濡れた石畳。

古い木の風合い。

料理の香り。

人との会話。

そして、季節によって変わる光。

そうした五感で感じるものも、京都の大切な魅力だと思っています。

西陣を歩いていると、観光名所を巡るだけでは感じられない、ゆっくりとした時間に出会えることがあります。

それは、長い歴史の中で人々が暮らしてきた町だからこそ生まれる空気なのかもしれません。



「ますます増田」で感じていただきたい、西陣の京都


私たち「ますます増田」は、京都・西陣、今出川エリアの築100年以上の京町家で日本料理店を営んでいます。

料理をつくるのは大将。

そして私は、女将としてお客様をお迎えしています。

私が花街で学んできた京都のおもてなし。

大将が料理人として積み重ねてきた日本料理。

そして、この西陣の京町家。

それらが一つの場所に集まっているのが「ますます増田」です。

祇園とはまた違う京都。

観光地とはまた違う京都。

京都で暮らしてきた人々の時間が残る西陣。

その町の中で、季節の日本料理を味わっていただく。

それが、私たちが皆様に感じていただきたい京都です。



京都旅行で、もう一歩深く京都を知りたい方へ


京都には、何度訪れても新しい発見があります。

一度目は有名な寺社仏閣を巡る。

二度目は祇園や花街を歩いてみる。

そして次は、西陣・今出川エリアを歩いてみる。

そんな京都旅行も面白いのではないでしょうか。

京都には、華やかな京都もあれば、静かな京都もあります。

観光の京都もあれば、暮らしの京都もあります。

祇園には祇園の文化があり、

西陣には西陣の文化があります。

その違いを知ると、京都という町がさらに奥深く感じられると思います。



西陣で味わう、日本料理と京都の時間


「ますます増田」では、築100年以上の京町家という空間の中で、季節の日本料理をお楽しみいただいています。

料理だけではなく、建物や坪庭、季節のしつらえ、そして京都の文化についてのお話も含めて、皆様の京都での時間を楽しんでいただけたらと思っています。

祇園で花街の文化を学んできた私だからこそ感じる、西陣という町の魅力。

華やかさとはまた違う、静かで落ち着いた京都。

長い年月を重ねた京町家。

季節を感じる日本料理。

そして、人と人とのご縁。

京都・西陣、今出川エリアへお越しの際には、ぜひ少し足を伸ばして、祇園とはまた違う京都を感じてみてください。

そして、その中で「ますます増田」にも足を運んでいただき、料理とともに西陣の空気、京都の季節、そして日本のおもてなしを感じていただければ嬉しく思います。

京都旅行の一食が、単なる食事ではなく、

「京都でこんな時間を過ごした」

と思い出していただける時間になれば幸いです。



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ますます増田

住所:京都府京都市上京区旧大宮通中立売上る庇町187−1

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